コラーゲンやエラスチンとの違いついて

ヒアルロン酸は保水力の高さから、様々な分野で活躍していますね。
では、ほかの似た様な働きをする成分とどう違うのでしょうか?

コラーゲンとの違い

ヒアルロン酸はムコ多糖というアミノ酸を含む多糖成分です。
それに比べてコラーゲンは、髪や皮膚などを構成しているタンパク質です。
なぜ一緒に使われたりするのかというと・・・

ヒアルロン酸は体内で単体で存在することが非常に難しい成分です。また、タンパク質であるコラーゲンは保水力がありません。
この2つを組み合わせることによって、細胞の隙間に入り込み、髪や皮膚、骨などに潤いを与えてその場にとどまることができるというわけです。
成分的には全く違えど、密接な関係のある成分どうしと言えますね。

セラミドとの違い

セラミドもヒアルロン酸と同じく保水成分として使用されています。その違いは保水力にあります。
セラミドは水分を朝見込んで保持します。一度水分を掴んだら離さないというとても強力な力があります。

それに比べてヒアルロン酸は非常にもろく、ちょっとしたバランスの乱れで水分を離してしまうそうです。より高い保湿力を求めるのであればセラミドということになりそうです。

エラスチンとの違い

エラスチンはタンパク質の一種で、皮膚や肺、大動脈や軟骨に多く含まれている成分です。
不溶性タンパク質なので、抽出が難しい成分だそうです。

ヒアルロン酸との違いに関しては、ヒアルロン酸が保水する機能ならば、エラスチンは大元の構造を支える補強機能ということになります。みずみずしさがあったとしてもハリがなければ効果半減です。美容で言うならば、保水はヒアルロン酸、ハリはコラーゲン、維持をエラスチンという役割になります。

グルコサミンとの違い

関節痛にはグルコサミンという成分もよく使用されていますね。
グルコサミンは軟骨細胞から作られるアミノ糖です。軟骨を作るために必要な成分で、生成を促す働きを持っています。

ヒアルロン酸は関節痛の和らげるための潤滑油やクッションにはなりますが、磨り減った軟骨を元に戻すことは出来ません。
よって、この2つを合わせることで即座に痛みを和らげ、軟骨を再生させて元に戻す効果を得ることができるといわけですね。

コンドロイチンとの違い

コンドロイチンはヒアルロン酸と同じく多糖の一種です。

ヒアルロン酸と違う点は、タンパク質と結合した状態だということでしょうか。体の中で言うなら、コラーゲンと一緒に皮膚や骨などを構成しています。

ヒアルロン酸の使い方

様々な健康・美容成分がありますが、その摂取方法によって効果はそれぞれに違います。
ヒアルロン酸もその用途は幅広く、使い方によって効果の出方も違うようです。今回は使い方と効果の違いに関してまとめてみたいと思います。

<サプリメントとして内部取り入れる>

サプリメント・健康補助食品として口から摂取した場合。
その効果は体内からじわじわと効いてくるという感じでしょう。

摂取した数時間後、翌日には効果を実感することができる!などという即効性はほとんどない状態です。
ほかのサプリメントと同様に、継続することによってゆっくりとその効果を発揮してくれます。

メリットとしては、手軽に取り入れることができることでしょうか。

身近なドラックストアやネットで購入できますし、金額も比較的安価といえます。ただ注意してもらいたい点として、含有量をチェックしましょう。

ヒアルロン酸がどれほど含まれているのか、その吸収率はどのくらいなのか。せっかく摂取しても全く意味がない製品も中にはあります。
そういった製品にさえ気をつければ、確かな効果を得られる手軽なヒアルロン酸として活躍してくれるでしょう。

用途としては、関節痛の改善などの健康補助、美肌や美髪などの美容関係に幅広く利用されています。

<コスメや軟膏として外部から取り入れる>

コスメなど化粧水や美容液として肌に利用する場合、ヒアルロン酸の効果はあくまでも保水という点にのみ集中します
肌に十分潤いと栄養を与えたあとの蓋と維持の役割と考えるとわかりやすいでしょうか。せっかく肌へ与えた水分が逃げないようにするためにヒアルロン酸は活躍してくれます。

また、軟膏などの皮膚薬として取り入れる場合、傷の治りを高めてくれたり、傷口を外部刺激から守ってくれる効果もあるそうです。

用途は、医薬品として皮膚用軟膏、ドライアイ用の目薬などにも使用されています。
コスメ系は全般で使用されています。

<直接患部に注入するかたちで取り入れる>

関節痛の直接的な治療や美容整形などがこれにあたります。
痛む関節に直接ヒアルロン酸を注入することによって、即座に痛みを改善させる効果があります。
美容整形に関しても、注入後すぐにシワは改善しますし、肌にハリができます。

鼻を高くするにもバストアップするにも即効性があり、かつ安全性が高く体への負担は最小限というメリットの多い方法です。

同じヒアルロン酸でも、取り入れる方法によって様々な違いがありますね。
即効性はなくてもいいから、手軽に確実に取り入れたいならサプリメント。即効性を求めているなら注入系ですね。
求めている効果に合わせて用途を選びましょう。